英国のワイン事情 – シャンパーニュ&ブルゴーニュ?

英国ワイン ワイン

英国ワイン ってイメージありますか?イギリスといえば、スコッチウイスキー、ギネスビールのイメージですよね。でもね、スパークリングワインも有名なのですよ、イギリスは。

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しかし、日曜は朝からクロップ監督辞任に衝撃でした。KOP、リバプールサポでFC会員でもある自分にはまだ受け止められず。現実逃避で英国のワインを調べてみました。

前述のとおり、英国といえば、スパークリングワインが有名なんです!質の高いスパークリングがたくさん作られていますよ。ではなぜ?

イギリスでスパークリングワインが多く生産されている理由

  1. 気候条件: イギリスは、ワイン産地としては非常に冷涼です。冷涼な気候は、スパークリングワイン用のブドウ栽培に適しています。ブドウは、酸度が高く、糖分が適度で熟しすぎないレベルで成熟することが重要で、イギリスの気候はこれを実現します。
  2. 石灰土壌: イギリス南部、特にケントやサセックスの一部地域は、フランスのシャンパーニュ地方と似た石灰岩質の土壌を持っています。海を隔てて地質がつながっているのです。この土壌は、スパークリングワインに求められる繊細な風味とミネラル感をブドウに与えます。
  3. 温暖化の影響: 近年の気候変動と温暖化の影響で、イギリスの平均気温が上昇しています。これにより、ブドウ栽培に適した地域が拡大し、特にスパークリングワインに好まれるブドウ品種の栽培が可能になっています。
  4. 市場の需要: スパークリングワインの世界的な人気が高まる中、イギリス産のスパークリングワインは、品質の高さで国際的に認知されています。これが生産者にとってさらなる生産の動機付けとなっています。
  5. 技術と専門知識の進歩: イギリスのワイン生産者は、スパークリングワイン製造の技術と知識を積極的に学んでいます。フランスのシャンパーニュ製法を取り入れつつ、地元の特性を活かした独自のスタイルを確立しています。

このような要因が組み合わさり、イギリスはスパークリングワインの重要な生産地としての地位を築いています。品質の向上と国際市場での評価の高まりは、イギリス産スパークリングワインの将来的な成長を予測させます。

主なブドウ品種

ということで、主要なブドウ品種はシャンパーニュと同じです。

  • シャルドネ– シャルドネは、イギリスのスパークリングワイン生産に不可欠な品種です。この品種は、冷涼な気候に強く、石灰岩や粘土質の土壌でよく育ちます。シャルドネから作られるワインは、酸味が強く、リンゴやシトラス、樽やMLFによって、トーストやクリームのようなニュアンスを持ちます。
  • ピノ・ノワール– ピノ・ノワールは、柔らかく繊細な赤ワインおよびスパークリングワインの生産に使用されます。温暖な夏と長い成熟期間を必要とし、イギリスの気候に適応しています。ピノ・ノワールから作られるワインは、赤い果実の風味や、スパイス、地土のニュアンスが特徴です。
  • ピノ・ムニエ– ピノ・ムニエは、主にスパークリングワインのブレンドに使用される品種です。この品種は、柔らかく果実味豊かなワインを生み出し、ブレンドにボディと丸みを加えます。ピノ・ムニエのワインは、赤い果実やフローラルな香りが感じられます。
  • バッカス– バッカスは、ドイツ固有の白ブドウ品種ですが、イギリスではメジャーな品種。特に南部の地域で好まれています。この品種は、新鮮で爽やかな風味を持ち、若いうちに飲むことが多いです。バッカスから作られるワインは、花や草、ハーブのアロマが特徴で、高い酸度を持っています。

イギリスのワイン生産地域について

  • ケントは、イギリスのワイン生産地域の中でも特に重要な地位を占めています。この地域は、温暖で乾燥した気候と、石灰岩と粘土質の土壌の組み合わせが特徴で、スパークリングワインの生産に非常に適しています。この地域のワインは、高い酸度と繊細なフルーティーな味わいが特徴です。ケントの代表的なワイナリーには、チャペルダウンやガスボーンがあります。
  • サセックスは、イギリスワイン産業の中心のひとつであり、特にスパークリングワインの品質で高い評価を得ています。イギリスで最も日照が豊かな地域で、この地域のワインは、その独特なミネラル感と複雑さで知られています。ちなみに三苫選手の所属するブライトンはここにあります。
  • サリーは、伝統的な製法を重視するワイナリーが多く、特にスパークリングワインの生産に力を入れています。この地域は海に面しておらず、より早熟なぶどうが栽培されています。
  • コーンウォールは、イギリス最南西部に位置し、独特のマイクロクライメートを持っています。この地域は、特に白ワインとスパークリングワインの生産に適しており、フレッシュでフルーティーな味わいが特徴です。コーンウォールの代表的なワイナリーには、キャメルヴァレーがあります。ダーニボール・ワインというワインは、キャメルヴァレーの単独所有の畑で生産されるバッカス100%のものだけ名乗ることが出来ます。
  • これらの地域は、イギリスのワイン産業の多様性と豊かさを示しており、それぞれ独自の特色と品質を持つワインを生産しています。温暖化の影響で、これらの地域では今後も新たなブドウ品種の導入や生産技術の革新が進むことが期待されています。
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伝統料理とペアリング

イギリス料理とワインのペアリングについて詳しく見ていきましょう。イギリス料理はおいしくないと言いますがw、そんなことはありません。

その伝統と多様性で知られており、地元のワインとのマッチングには特に注目が集まっています。

伝統的なイギリス料理とワインのペアリング

  1. フィッシュアンドチップス: この料理には、酸味が強くてクリスプな白ワインが最適です。例えば、イギリス産のバッカスやシャルドネは、油っぽさを中和し、食事のフレッシュさを引き立てます。
  2. ローストビーフ: 伝統的なローストビーフには、タンニンがしっかりとしたフルボディの赤ワインが合います。イギリスのピノ・ノワールは、肉のリッチさに対して適切な複雑さとフルーティーさを提供します。
  3. ヨークシャープディング: 甘い料理には、やや甘口のスパークリングワインが良いマッチを見せます。イギリスのスパークリングワインは、デザートのリッチさを中和し、味わいのバランスを取ります。

モダンなイギリス料理とワインのペアリング

  1. カリーとスパイシーな料理: スパイシーな料理には、甘みと酸味のバランスが取れた白ワインが最適です。リースリングやゲヴュルツトラミネールなど、果実味豊かでスパイスに対抗できるワインがおすすめです。
  2. シーフード料理: シーフードには、酸味が高くミネラル感のある白ワインが合います。イギリス産のシャルドネやシュールは、海の風味を引き立てます。
  3. ベジタリアン料理: 野菜中心の料理には、軽めの赤ワインやフルーティーな白ワインが良いマッチを示します。例えば、ピノ・ノワールやバッカスは、野菜の自然な風味を際立たせます。イギリスのワインと料理のペアリングは、その地域の風土や文化を反映しています。ワインと食事の組み合わせを通じて、イギリスの豊かな味覚を体験することができます。

他にも有名なアルコールがありますよね!

イギリスはワインというより、違うお酒が世界的に有名ですよね。以下のイギリスの代表的なお酒について詳しく見ていきましょう。

  • ビール(エール): イギリスは特にエールビールで有名で、これにはさまざまなスタイルがあります。例えば、ビターエール、ポーター、スタウトなどがあります。これらのビールは、濃厚な味わいと特有の香りが特徴です。
  • ビール(ラガー): 近年、ラガーの人気も上昇しています。イギリスのラガーは、より軽くてすっきりとした味わいが特徴で、幅広い食事とのペアリングが楽しめます。
  • スコッチウイスキー: スコットランドはウイスキーの生産で世界的に有名です。スコッチウイスキーには、シングルモルトとブレンデッドウイスキーがあり、各地域ごとに異なる特徴を持っています。例えば、ピートの強いアイラ島のウイスキーや、華やかなスペイサイド地域のウイスキーなどがあります。私はアイラ派です。ラフロイグ最高。キルホーマンもいいですね。
  • ジン: イギリスはジンの生産でも有名で、特にロンドンドライジンは世界中で愛されています。近年では、クラフトジンのブームもあり、地元のボタニカルを使用した個性的なジンが数多く生産されています。

ビール、ウイスキー、ジンなど、それぞれが伝統を持ち、地元の人々に愛されるとともに、世界中ののんべえからも愛されています。

温暖化が見据える未来

温暖化によって、ブドウ栽培に適した日照時間が増加し、より多様な品種の栽培が可能になっています。これにより、イギリスはスパークリングワインだけでなく、品質の高い静止ワインの生産地としても注目を集め始めています。

温暖化による課題

しかし、温暖化は利点だけでなく、課題ももたらしています。極端な天候、不規則な降雨、そして病害虫のリスクの増加などが、ワイン生産者にとって新たな課題となっています。イギリスのワイン産業は、これらの課題に対応するために、持続可能な農業技術や環境に優しい生産方法を採用しています。

未来への展望

イギリスのワイン産業は、温暖化によって変わる気候に適応し、新たな品種の開発や製造技術の革新により、国際市場での地位をさらに確立していく可能性があります。また、ワイン観光の増加により、地域経済にも大きな貢献をしていることが期待されます。

シャンパーニュと同じ土壌から、すでに国際的に評価の高いスパークリングワインの銘醸地である英国ですが、今後は温暖化により、ブルゴーニュのようなピノノワールやシャルドネのワインが増えてくるかもしれません。

シャンパーニュのようであり、ブルゴーニュのようでもある。それが英国ワインの未来なのかもしれません。

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