ブラウフレンキッシュ – オーストリアのアイコン

オーストリア ぶどう

先日のスクール後のアフター飲み会で、先生が持ち込んでくれたのが ブラウフレンキッシュ 。実は初めて飲んだかも…だったのですが、スパイシーでタンニンも酸もバランスよく、かなり美味しかった。

そこで今日はブラウフレンキッシュについて、調べてみた。オーストリアではプレミアムなワインに使われることも多いこの品種、日本ではそんなになじみがないですが、どんなぶとうなのでしょう。

※上記はイメージです。

味わいと香りの特徴

ブラウフレンキッシュは、果実味豊かでありながらも、しっかりとした構造を持つワインを産み出します。若いブラウフレンキッシュは鮮やかなベリーのアロマが特徴で、特にブラックベリーやブルーベリーの香りが感じられます。また、熟成するとスパイシーな香りや、プラム、ダークチェリーのような濃厚な果実味が強調されます。タンニンはしっかり、酸味は比較的高めです。

代表的な産地

ブラウフレンキッシュの代表的な産地、オーストリアのブルゲンラント州とハンガリーのショプロン地域について、もっと詳しく見ていきましょう。

オーストリアのブルゲンラント州

  1. 地理的特徴: ブルゲンラント州はオーストリア東部に位置し、ハンガリーとの国境に接しています。この地域はパンノニア平原の一部であり、湖や丘が点在する豊かな景観を持ちます。
  2. 気候と土壌: ここは比較的温暖な気候で、特に湖の近くでは微気候がブドウの栽培に適しています。土壌は石灰質や黒土、砂質のものが多く、ブラウフレンキッシュの栽培に適した条件を提供しています。
  3. ワイン産業の特徴: ブルゲンラント州では、高品質なブラウフレンキッシュを生産することで知られています。特に、この地域のワイン生産者は伝統的な製法と革新的な技術を融合させ、複雑で味わい深いワインを生み出しています。

ハンガリーのショプロン地域

  1. 地理的特徴: ショプロンはハンガリー西部に位置し、オーストリアのブルゲンラント州と接する地域です。この地域は歴史的にもワイン製造の中心地の一つでした。
  2. 気候と土壌: ショプロン地域は、ブルゲンラントと同様にパンノニア平原の一部で、温暖で乾燥した気候が特徴です。土壌は火山性のものも多く、これがブラウフレンキッシュの独特な風味に影響を与えています。
  3. ワイン産業の歴史と現状: この地域では、長い歴史を持つワイン産業が存在します。特にブラウフレンキッシュは「Kékfrankos」(ケクフランコシュ)と呼ばれ、伝統的なハンガリーのワイン文化の中心となっています。近年では、地元のワイン生産者が品質向上に力を入れており、国際的な評価も高まっています。

その他、オーストラリアのアデレードヒルズや米国のワシントン州などでも生産されています。

ペアリングに合う料理

ブラウフレンキッシュの強いタンニンと酸味は、肉料理や濃厚なソースとの相性が抜群です。例えば、以下のような料理がおすすめです。

ローストビーフ:赤ワインとの定番ペアリング。ブラウフレンキッシュの力強いタンニンが、ビーフの濃厚な味わいとバランスを取ります。

ジビエ料理:鹿肉や猪肉などのジビエは、ブラウフレンキッシュの野性味ある味わいとマッチします。特にハーブやジュニパーベリーを使ったソースと組み合わせると、より一層の味の深みが楽しめます。濃厚なチーズ:エイジングされたチェダーチーズやゴルゴンゾーラなど、強い風味のチーズとのペアリングも素晴らしい。チーズのクリーミーさが、ワインのタンニンを和らげます。

スパイシーな料理:少しスパイスの効いた料理、例えばハンガリーのグヤーシュやスパイシーなカレーも良いペアリングです。ワインの果実味とスパイスの組み合わせが口の中で絶妙なハーモニーを奏でます。

ピクルスやザワークラウト:これらの発酵野菜は、ブラウフレンキッシュの酸味とタンニンを中和し、ワインの果実味を引き立てます。地元のソーセージや冷肉と一緒に楽しむのがオススメです。

もちろん、オーストリアやハンガリーの郷土料理にも合います。

オーストリアの郷土料理とのペアリング

ウィーナーシュニッツェル:カリッと揚げたウィーナーシュニッツェルは、ブラウフレンキッシュの果実味と酸味が補完し合います。肉のジューシーさとパン粉のサクサクした食感が、ワインの複雑さと絶妙にマッチします。

ターフェルシュピッツ:ゆっくりと煮込まれた牛肉の料理で、豊かな肉の風味がブラウフレンキッシュのタンニンを和らげます。ワインの深い味わいが、料理の洗練された味を引き立てます。

ハンガリーの郷土料理とのペアリング

グヤーシュ:パプリカや他のスパイスを効かせたこの煮込み料理は、ブラウフレンキッシュのスパイシーな風味とマッチします。ワインの酸味が料理の重さを軽減し、バランスの良いペアリングを提供します。

パプリカチキン:クリーミーなパプリカソースと鶏肉の組み合わせは、ブラウフレンキッシュの果実味を引き立てます。ワインの酸味がクリームのリッチさを中和し、口当たりを爽やかにします。

長期熟成のポテンシャル

ブラウフレンキッシュはタンニンが力強く、熟成にも適しており、セラーで数年間熟成させることで、その味わいはより円熟し、複雑な香りや味わいが増します。特にオーク樽で熟成されたブラウフレンキッシュは、バニラやトーストのニュアンスが加わり、更に深みを増すことがあります。

オーストリアは早飲みが好きな国でありますが、ブラウフレンキッシュの場合は、早飲みタイプもあれば熟成タイプもあるので、じっくりと飲むタイミングを考慮していくのが良いでしょう。

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