サンジョベーゼ – イタリアの英雄

ぶどう

サンジョベーゼ – イタリアのトスカーナ原産。イタリアワイン品種の代表格の一つです。

ところで、昨日はフットサルでした。スティーヴン・ジェラードばりのミドルシュートを決めて、気持ちよくいつものバーへ(笑)。出てきたのはバックヴィンテージのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2005。なめらかなタンニン、まろやかな甘みもあってめちゃ美味しい!

サンジョベーゼ
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
バンフィ・プラチド・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2005
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ということで、今日はネッビオーロと並んでイタリアを代表する黒ブドウ、サンジョベーゼについて調べてみました!

味わいと香りの特徴

サンジョベーゼのワインは、力強いタンニンと酸味が特徴的で、長い熟成期間を経ることで味わいに複雑性が増します。ネッビオーロもタンニンと酸味が強いですが、サンジョベーゼはややそれよりフレンドリー。

若いサンジョベーゼは、フレッシュな赤い果実の味わいが前面に出ることが多いです。一方、熟成されたものでは、プラムやチェリーのような濃厚な果実味に加え、ドライフルーツ、ドライハーブのような乾燥系香り、タバコや革、森林の下草のような熟成由来の繊細な香りが楽しめます。

歴史

サンジョベーゼの歴史は、イタリア中部のトスカーナ地方にその起源を持ちます。数世紀にわたり、この地で栽培されてきたサンジョベーゼは、トスカーナの風土と共に成長し、地域のワイン造りを象徴する品種へと進化しました。特に、キャンティクラシコやブルネッロ・ディ・モンタルチーノなど、世界的に高い評価を受けるワインに使用されることで知られています。

代表的な産地

サンジョベーゼの主な産地は、トスカーナ地方に集中しています。キャンティ地区では、サンジョベーゼを主体にしたキャンティクラシコが生産されており、この地域独特の風土がワインに深みと複雑性を与えています。また、モンタルチーノ地区では、サンジョベーゼ種を100%使用したブルネッロ・ディ・モンタルチーノが造られており、その豊かな味わいと長い熟成ポテンシャルで世界的に高い評価を受けています。

代表的なDOCGは以下のとおりです。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ (Brunello di Montalcino)

トスカーナ地方のモンタルチーノ地区で生産される、サンジョベーゼ種を100%使用したワインです。非常に長い熟成ポテンシャルを持ち、濃厚な味わいと複雑な香りが特徴です。チェリーやプラム、スパイスの香りが楽しめます。

キャンティ・クラシコ (Chianti Classico)

キャンティ地区の歴史的な中心部であるクラシコ地区で生産されるワインで、サンジョベーゼが主体です。フルーティでスパイシーな香りと、バランスの取れた酸味とタンニンが特徴。食事との相性が良いことで知られています。

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ (Vino Nobile di Montepulciano)

トスカーナ地方のモンテプルチアーノで生産されるワインで、サンジョベーゼ種が主体(地元では「プルニョーロ・ジェンティーレ」と呼ばれます)。エレガントで繊細な香りと、滑らかなタンニンが魅力です。

モレッリーノ・ディ・スカンサーノ (Morellino di Scansano)

トスカーナの海に近いスカンサーノ地区で生産されるワインで、サンジョベーゼが主体です。「モレッリーノ」はこの地域でのサンジョベーゼの別称です。温暖な気候の影響で、果実味が豊かでアクセスしやすいスタイルです。

また、イタリア以外にもサンジョベーゼを栽培している地域があります。

米国のカリフォルニア州では、よりフルーティーでアクセスしやすいスタイルのワインが生産されています。オーストラリアでも、特にバロッサバレーやマクラーレンベールなどの地域でサンジョベーゼの栽培が試みられています。南アフリカでは、近年サンジョベーゼの栽培に力を入れ始めた地域があります。特にケープランドでは、多様な気候条件を生かして質の高いサンジョベーゼベースのワインを生産し始めています。イタリア以外の産地からのサンジョベーゼは、原産地トスカーナのものとは異なる個性を持ち、国や地域ごとのテロワールを反映した味わいを楽しむことができます。

ペアリングに合う料理

サンジョベーゼのワインは、その酸味とタンニンのバランスが特徴的で、様々な料理とのペアリングが可能です。特に、トマトベースの料理や、豊富なハーブを使った料理との相性は抜群です。例えば、イタリアの定番であるトマトソースのパスタや、ローズマリーとガーリックでマリネしたラムのローストなどは、サンジョベーゼの力強い味わいを引き立てます。サンジョベーゼと相性の良い料理をいくつか紹介し、その組み合わせの理由を深堀りしていきます。

トマトベースのイタリア料理

サンジョベーゼの酸味は、トマトの自然な酸味と相性が良く、料理の味わいを引き立てます。

具体的な料理としては、スパゲッティ・ボロネーゼピザ・マルゲリータが挙げられます。これらの料理のシンプルさが、サンジョベーゼの複雑性を引き立て、互いの味わいが絶妙に調和します。若いサンジョベーゼのフレッシュな果実味は、ハーブやガーリックを効かせたトマトソースと特に良く合います。料理のフレッシュな風味が、ワインの果実味を引き立て、口中での味わいのバランスを整えます。

赤身肉や煮込み料理

サンジョベーゼのしっかりとしたタンニンは、赤身肉の脂肪分を中和し、肉の味わいをより豊かにします。ビーフステーキやラムのロースト、イタリアのオッソ・ブーコ(仔牛のすね肉の煮込み)などが良い例です。熟成したサンジョベーゼは、オッソ・ブーコのような豊かな旨味とスロークックされた肉の柔らかさを引き立てることができます。ワインの複雑な香りが料理の深い味わいと絡み合い、食事の満足度を高めます。

熟成チーズ

サンジョベーゼの果実味と酸味は、熟成チーズの濃厚な味わいと塩分をバランス良く引き立てます。特に、パルミジャーノ・レッジャーノやペコリーノ・トスカーノなどの硬質チーズとの組み合わせは絶妙です。サンジョベーゼとパルミジャーノ・レッジャーノの組み合わせは、ワインのタンニンがチーズの脂肪をきれいに切りながら、チーズの旨味がワインの味わいを引き立てるため、口の中での味のハーモニーを生み出します。

ハーブを使用した料理

サンジョベーゼにはしばしばハーブやスパイスの香りが感じられるため、ローズマリーやタイム、セージを使った料理と非常に良く合います。

おわりに

ということで、今回はサンジョベーゼを調べてみました。酸もタンニンもあるので、特に肉系では、比較的ペアリングに万能といえるでしょう。フランスのワインに比べれば、コスパがいいものが多いので、ぜひ皆さんも楽しんでみてくださいね!

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