たまにはSAKE DIPLOMAらしく、日本酒の一般的なペアリング例を調べてみました。もちろん、作りなどでも違いますが、今回は分かりやすいように特定名称別でペアリングに合うご飯をピックアップしてみます。
もちろん、日本酒は銘柄別に、個性がありますので、あくまで参考程度に。特定名称が同じでも、水や酵母で全然違うし、新酒、夏酒、あらばしり、ひやおろし、全部個性が違いますからね。
純米酒
純米酒は米と水だけで醸造され、米本来の味わいを楽しめます。そのため、お米に合うおかずは、基本的に全部合うと言っても間違いない。
<ペアリング例>
- 1. 焼き鳥
- 2. おにぎり
- 3. 味噌汁
- 4. 刺身
- 5. 豆腐の冷奴
また、生酛などは乳酸が強くなるので、より乳製品、大豆関連の食事に合うでしょう。
特別純米酒
純米酒の中で特に品質にこだわったもの。米の旨味が濃厚。純米酒よりも味わいが豊かなので、お米に合うおかずのなかで、味が濃いものがおすすめです。
<ペアリング例>
- 1. 鍋料理(すき焼き、しゃぶしゃぶ)
- 2. ほうれん草のお浸し
- 3. 焼き魚(鯖、鰆)
- 4. 和牛のタタキ
- 5. 茶碗蒸し
純米吟醸
精米歩合が60%以下で、フルーティーな香りが特徴。より繊細な食事に合わせたいですね。
<ペアリング例>
- 1. サーモンのカルパッチョ
- 2. 鴨のロースト
- 3. 野菜の天ぷら
- 4. カマンベールチーズ
- 5. フルーツ
純米大吟醸
精米歩合が50%以下で、さらに繊細で複雑な香り。
<ペアリング例>
- 1. トリュフを使った料理
- 2. フォアグラ (特に貴醸酒)
- 3. イチゴのデザート
- 4. シーフードパスタ
- 5. 白身魚のカルパッチョ
吟醸酒
純米吟醸よりも軽やか。フルーティーな香りが楽しめる。ちょっと甘かったり、華やかな食事と合わせたい。
<ペアリング例>
- 1. アボカドのサラダ
- 2. チーズフォンデュ
- 3. エビのチリソース
- 4. マグロのタルタル
- 5. ベリーのデザート
大吟醸酒
最高級の酒米を使用し、非常に繊細な味わい。キレイなので、日本酒の味を邪魔しないものを。甘いものにはデザートでもOK。
<ペアリング例>
- 1. カプレーゼ
- 2. 生牡蠣
- 3. ロブスターのビスク
- 4. ラムチョップ
- 5. チョコレートフォンデュ
本醸造酒
米と米麹だけでなく、少量の醸造アルコールも添加したことで、よりすっきりとしたバランスの取れた味わい。基本。なんでも合う。濃い、または脂っぽい食事を引き立てたい場合もよい。脂分を落としてくれる。
<ペアリング例>
- 1. ラーメン
- 2. カレーライス
- 3. グリルチキン
- 4. タコス
- 5. ピザ
特別本醸造
本醸造酒よりもさらに精米歩合を下げ、味の深みと複雑性が増した酒。なんだかよく分からないが、酢の物とよく合ったりする。
<ペアリング例>
- 1. 鉄板焼き
- 2. ステーキ
- 3. イカの炒め物
- 4. 鳥の唐揚げ
- 5. 野菜のピクルス
ペアリングを考える際のポイント
ペアリングを考える際、単に美味しい組み合わせを見つけるだけでなく、次の項目に注目してみましょう。
1.味のバランスを合わせる
料理と日本酒の味が互いに引き立て合うようにします。例えば、濃厚な料理には重みのある生酛や山廃系の純米酒を、軽やかな料理にはフルーティーな吟醸酒を選ぶと良いでしょう。
2.補完する
ソースとして日本酒を考えるケースです。例えばフォアグラとはちみつがあうように、フォアグラに甘い貴醸酒を合わせることで、一つの料理として成立するペアリングもあるんです。
3.温度の工夫
日本酒は温度によっても味わいが変わるため、料理に合わせて冷やしたり、例えば鍋ならぬる燗や熱燗にしたりすることで、ペアリングの幅が広がります。
4. 季節感
季節に合わせた料理と日本酒の組み合わせを楽しむことも、ペアリングの良さです。例えば、夏には冷酒とさっぱりした料理、冬には熱燗と温かい料理を選ぶなど、季節感を大切に。
5. 個人の好み
最終的には、個人の好みが最も重要です。一般的なペアリングのルールを参考にしつつも、自分が楽しめる組み合わせを見つけることが、一番ですね。
ぜひ、自分だけの最高のペアリングを探求してみてください。食事の時間が、より楽しくなりますね。
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