ワインを習慣にすることで、日常にちょっとした楽しみが増え、味覚の幅も広がります。とはいえ、何を飲んだかを忘れてしまうことも多いもの。そこでおすすめなのが「ワイン手帳」です。これは、飲んだワインを記録し、自分の好みを深掘りできる便利なツール。この記事では、ワイン手帳の作り方や記録のポイント、長続きさせるコツを詳しく解説します。
ワイン手帳を作る目的
ワイン手帳を作る最大のメリットは、自分のワインの好みを明確にできることです。ワインは膨大な種類があり、毎回違うものを試すと、前に飲んだワインの詳細を忘れてしまいがち。しかし、記録を残せば、どのワインが好みだったのか、どの産地や品種が合うのかを整理できます。
また、ワイン手帳は単なるメモ以上の役割を果たします。
- ワインの知識が増える(産地や品種の特徴を学べる)
- 食事とのペアリングの幅が広がる(相性の良い料理を把握)
- ワイン選びが楽しくなる(自分専用のワインガイドができる)
- ワイン仲間と情報交換できる(共有するとより楽しめる)
「ワイン手帳」を習慣にすることで、ワインがより身近になり、飲み方にも自信が持てるようになります。
ワイン手帳の基本構成

ワイン手帳は自由にカスタマイズできますが、以下の項目を記録すると、自分に合ったワインを見つけやすくなります。
① ワインの基本情報
まずは基本的なデータを記録しましょう。
- ワイン名(フルネーム)
- 生産者(ワイナリー名)
- ヴィンテージ(収穫年)
- 産地(国・地方)
- ぶどう品種(単一品種かブレンドか)
- 価格(おおよその目安)
- 購入した場所(ワインショップ、オンライン、レストラン)
この情報を記録することで、次回購入するときの参考になります。また、特定の産地やワイナリーの傾向を知る手がかりにもなります。
② テイスティングノート
次に、実際に飲んだときの印象を記録しましょう。
- 色:ワインの色合い(ストローイエロー、ルビー、ガーネットなど)
- 香り:フルーツ、スパイス、ハーブ、樽香など
- 味わい:甘辛度、酸味、渋み、コクの強さ
- 余韻:短い/長い(どれくらい味が続くか)
この部分を細かく記録すると、ワインの特徴がより明確になります。例えば、「フランスのシャルドネは樽香が強くて好き」「ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランは酸味が強くて爽やか」など、自分の味覚の傾向が見えてきます。
③ ワインの評価
- 点数(5段階評価)
- もう一度飲みたいか?(◎◯△×)
点数をつけることで、自分の好みをデータ化できます。ワイン選びの指標として役立つので、できるだけ客観的に評価しましょう。
④ 食事とのペアリング
- 一緒に食べた料理
- 相性の良さ(◎◯△×で評価)
- 次回試したいペアリング
ワインと食事の相性を記録しておくと、ペアリングの引き出しが増えます。例えば、「スパークリングワインと天ぷらが意外に合う」といった発見があるかもしれません。
⑤ 感想 & エピソード
- 誰と飲んだか
- シチュエーション(記念日、旅行、普段の晩酌など)
- 印象に残ったこと
この項目を記録すると、ワインがより思い出に残るものになります。「あのワインは友人の結婚祝いで開けた」「このワインは夏のバーベキューで飲んだ」など、ワインとともに記憶が深まります。
ワイン手帳を楽しく続けるコツ
ワイン手帳を続けるためには、無理をせず楽しむことが大切です。以下のコツを取り入れてみましょう。
① テーマを決める
「今月はスペインワインを中心に飲む」「夏はロゼを楽しむ」など、テーマを決めるとワイン選びがスムーズになります。
② 写真を貼る
ラベルの写真を貼ると、視覚的にワインを記録できます。スマホで撮影し、印刷して貼るのもおすすめ。
③ マイランキングを作る
「コスパ最強ワイン」「特別な日に飲みたいワイン」など、自分なりのランキングを作ると、ワイン選びの指針になります。
④ 季節ごとのおすすめワインをピックアップ
春:爽やかな白ワイン
夏:スパークリングワイン
秋:軽めの赤ワイン(ピノ・ノワールなど)
冬:フルボディの赤ワイン
こうした季節の変化を意識すると、よりワインライフが充実します。
⑤ ワイン仲間と情報交換
SNSやワイン会を活用して、他の人のおすすめワインを知るのも楽しいです。
便利なワイン手帳ツール
デジタルなら、以下のツールを使うと便利です。
- Evernote(自由にカスタマイズ可能なノートアプリ)
- Notion(テンプレートを使ってワイン記録を管理しやすい)
- Vivino(ワインの評価や価格をチェックできるアプリ)
- Google Keep(シンプルなメモアプリで手軽に記録可能)
これらのツールを活用すると、紙の手帳を使わなくても手軽にワイン記録ができます。特にVivinoは、バーコードをスキャンするだけでワインの情報を取得できるので便利です。
まとめ
ワイン手帳を作ることで、ワインの好みを整理し、ワインライフをより豊かにできます。ポイントは「気軽に続けること」。すべてを細かく書く必要はなく、特に印象に残ったことを記録するだけでも十分です。ワインをより楽しむために、今日からワイン手帳を始めてみませんか?
