「ラム肉とワインって、どんな組み合わせがいいの?」そう思ったことはありませんか?牛肉や鶏肉に比べると、ラムは日本ではやや馴染みが薄いものの、その香り高い味わいとジューシーな肉質が魅力の食材です。特にスパイスを効かせたラム料理は、ワインと抜群に合います。今回は、ラム肉の種類や調理法に応じたワインのペアリングについて詳しく解説し、ラム好きのあなたがワイン選びで迷わないようにお手伝いします。
ちなみに私はラム、大好きです!

1. ラム肉の特徴と味わい
ラム肉は生後12ヶ月未満の子羊の肉を指し、牛肉よりも赤身が多く、特有の香り(いわゆる「クセ」)を持ちます。この香りの成分は脂に含まれているため、調理方法によって香りを引き立てることも抑えることも可能です。
また、羊肉は鉄分が豊富で旨みが強く、スパイスとの相性が良いのが特徴。ワインとのペアリングでは、料理に使うスパイスやソースによって最適なワインが変わります。
2. ラム肉の調理法別おすすめワイン
(1) ラムチョップのグリル × シラー(シラーズ)
ワインの特徴:スパイシーで果実味が豊か、タンニンがしっかり
ラムチョップをシンプルに塩・胡椒、ローズマリーなどのハーブとともに焼いたグリルには、フルボディのシラー(シラーズ)がよく合います。シラーのスパイシーなニュアンスと果実の甘みが、ラムの肉の旨みを引き立て、赤身のコクと調和します。
おすすめワイン
ヴァレーアンドヴァレー シラーズ
樹齢100年の葡萄から作られた希少な赤ワインで、15.5%の辛口フルボディ。オーストラリア産で、スパイシーなニュアンスと果実の甘みが特徴です。
ペンフォールズ マックス シラーズ
オーストラリアの名門ワイナリー、ペンフォールズが手掛けるシラーズ。深みのある果実味とスパイシーさが特徴で、ラムチョップの旨みを引き立てます。
(2) ラムのスパイス煮込み × グルナッシュ主体のワイン
ワインの特徴:果実味が豊かでスパイスのニュアンスがある
クミンやコリアンダー、シナモンなどを効かせたスパイスたっぷりの煮込み料理には、グルナッシュ主体のワインがぴったり。スパイスとワインの風味が共鳴し、料理のコクを引き立ててくれます。
おすすめワイン
ドメーヌ・サンタ・デュック エリタージュ 2021年
フランス・コート・デュ・ローヌ産の赤ワインで、グルナッシュ主体のブレンド。ミディアムボディで、スパイスと果実味のバランスが良く、ラムのスパイス煮込みと好相性です。
(3) ラムのハーブロースト × カベルネ・ソーヴィニヨン

ワインの特徴:しっかりしたタンニン、熟した黒系果実の風味
ローズマリーやタイム、ニンニクとともにローストしたラムには、しっかりとした骨格のあるカベルネ・ソーヴィニヨンがおすすめ。肉のジューシーさをタンニンが引き締め、果実味がハーブの香りと絶妙にマッチします。
おすすめワイン
シャトー・ラグランジュ 2021年
フランス・ボルドー地方サン・ジュリアン村の格付け第3級シャトー。カベルネ・ソーヴィニヨン主体で、しっかりとしたタンニンと熟した果実の風味が特徴。ハーブローストしたラムのジューシーさを引き立てます。
(4) ラムのモロッコ風タジン × テンプラニーリョ
ワインの特徴:なめらかなタンニン、熟した果実とスパイス感
ラム肉をドライフルーツとともに煮込むモロッコ料理のタジンには、テンプラニーリョを使ったスペインの赤ワインがよく合います。フルーツの甘みとスパイスのニュアンスが、タジンの甘辛い味付けにぴったりです。
おすすめワイン
マルケス・デ・リスカル ティント レセルバ 2019年
スペイン・リオハ産の赤ワインで、テンプラニーリョ主体のブレンド。熟した果実味とスパイスのニュアンスが特徴で、モロッコ風タジンの甘辛い味付けにぴったりです。
3. ワインとラム肉のペアリングのポイント
- スパイスとワインの風味を合わせる
- スパイシーな料理には、スパイスのニュアンスを持つワインが好相性(シラーやグルナッシュ)。
- ハーブ系には、ハーブの香りを引き立てるワイン(カベルネ・ソーヴィニヨンなど)。
- タンニンの強さを考慮する
- 脂の多い部位やロースト料理には、しっかりしたタンニンの赤ワインが合う(ボルドーのカベルネなど)。
- やわらかい煮込み料理には、なめらかなタンニンのワインが好相性(テンプラニーリョなど)。
- 果実味でクセを和らげる
- ラム特有の香りが気になる場合は、果実味が豊かなワイン(グルナッシュ、シラーズ)を合わせるとまろやかに感じられる。
調理法によって適したワインが異なる
ラム肉の香りや脂の旨み、スパイスの風味を最大限に楽しむには、ワイン選びが重要です。
- シンプルなラムチョップ → ヴァレーアンドヴァレー シラーズ
- スパイス煮込み →ドメーヌ・サンタ・デュック エリタージュ(グルナッシュ主体のワイン)
- ハーブロースト → シャトー・ラグランジュ(ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨン)
- モロッコ風タジン → マルケス・デ・リスカル・レセルバ(スペインのテンプラニーリョ)
それぞれの料理にぴったりのワインを選び、至福のラム肉とワインのペアリングを楽しんでください!
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