今日は、世界のスパークリングワインについて、簡単にワインのプロのお二人に紹介していただきます。
左から。ソムリエの志村さん。ワインエキスパートの大木さん。右が聞き手ののぶです。
のぶ: こんにちは。今日はスパークリングワインの魅力を探るために、特別なゲストをお招きしました。都内のビストロでペアリングを担当するソムリエの志村麻紀さんと、金融業で働くワイン通のワインエキスパートエクセレンスの大木裕人さんです。志村さん、大木さん、よろしくお願いします。
志村: よろしくお願いします。
大木: よろしくお願いします。
のぶ: まず、スパークリングワインといえばシャンパーニュが思い浮かびますが、シャンパーニュの特徴について教えていただけますか?
志村: そうですね。シャンパーニュ地方で作られるスパークリングワインは、特にその繊細な泡と複雑な香りで有名です。主にシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの三つの葡萄品種を使用し、瓶内二次発酵という伝統的な製法で作られています。この製法により、非常に細かい泡が生まれ、長期熟成によって深い味わいが楽しめます。
大木: その通りですね。シャンパーニュは特別な場所やお祝いの場面で飲まれることが多いですが、実際には多くのスタイルがあり、様々な料理と合わせやすいのも特徴です。例えば、ブリュットは辛口で、魚介類や寿司と相性が良いですし、デミセッコは甘みがあるのでデザートと合わせるのにぴったりです。
のぶ: 次に、シャンパーニュ以外のフランスのスパークリングワイン、例えばクレマンについて教えてください。
志村: クレマンはフランス各地で作られるスパークリングワインの一種で、シャンパーニュと同じく瓶内二次発酵で作られます。ただし、地域ごとの特性が反映されるため、それぞれのクレマンには独自の特徴があります。例えば、クレマン・ド・ロワールはフルーティーで軽やかな味わいが特徴です。
大木: そうですね。クレマン・ド・ブルゴーニュはシャルドネが多く使われ、よりミネラル感が強く、食事全般とよく合います。クレマンは価格も比較的手頃なので、日常的に楽しむスパークリングワインとしても人気があります。
のぶ: では、他のヨーロッパの国々のスパークリングワインについてもお聞きしたいです。例えば、スペインのカヴァやイタリアのプロセッコについてはどうでしょうか?
志村: スペインのカヴァは、カタルーニャ地方で作られるスパークリングワインで、シャンパーニュと同様に瓶内二次発酵で作られます。使用される葡萄品種はマカベオ、チャレッロ、パレリャーダが一般的です。カヴァはしっかりとした酸味とフルーティーな香りが特徴で、非常にバランスの良い味わいです。値段もお手頃でコスパ抜群です。
大木: イタリアのプロセッコは、ヴェネト州で作られるスパークリングワインで、シャルマ方式というタンク内で二次発酵させる方法で作られます。そのため、よりフレッシュでフルーティーな味わいが楽しめます。プロセッコはアペリティフとしても人気があり、軽快な飲み口が特徴です。
のぶ: それでは、ニューワールドのスパークリングワインについてもお聞かせください。
志村: アメリカのスパークリングワインはカリフォルニアが中心で、多くの高品質なスパークリングワインが作られています。シャンパーニュの製法を取り入れているものが多く、特にナパ・バレーやソノマ・カウンティのワインはシャンパーニュに匹敵するクオリティを持っています。
大木: オーストラリアではタスマニアがスパークリングワインの生産地として注目されています。冷涼な気候が良質なシャルドネとピノ・ノワールを育て、フレッシュでありながら複雑な味わいのスパークリングワインが作られています。オーストラリアのスパークリングワインはバラエティが豊かで、いろいろなスタイルを楽しめます。
司会: 今日は本当にありがとうございました。スパークリングワインの多様な世界を知ることができてとても楽しかったです。またお話を伺うのを楽しみにしています。
志村: ありがとうございました。
大木: ありがとうございました。