タンニンって何?渋みの正体と飲みやすいワインの選び方

ワイン

ワインを飲んで「渋い!」と感じたことはありませんか? その渋みの正体がタンニンです。特に赤ワインでよく感じるこの成分ですが、実はワインの個性を大きく左右する重要な要素。タンニンの特徴や渋みを抑えたワインの選び方を知ることで、自分好みの一本が見つけやすくなりますよ。

今回は、ワイン初心者でもわかりやすいように、タンニンの正体や影響、飲みやすいワインの選び方を解説します!


タンニンとは?

タンニン(Tannin)はポリフェノールの一種で、ワインに渋みやコクをもたらします。植物の皮や種子、樹皮などに含まれ、ワインの場合は主にブドウの皮・種・茎、そして樽から抽出されます。

タンニンがもたらす効果

  • 渋み(収れん感):口の中がキュッと締まるような感覚
  • ワインの骨格を形成:しっかりした構造を持つ長期熟成向きのワインに欠かせない
  • 酸化防止:タンニンは酸化を抑える役割もあり、ワインの保存性を高める
  • 熟成による変化:時間が経つとタンニンがまろやかになり、渋みが和らぐ

赤ワインには白ワインよりもタンニンが多く含まれます。これは、赤ワインがブドウの皮や種も一緒に発酵させるのに対し、白ワインは果汁だけを発酵させるためです。


タンニンが強いワインと弱いワインの違い

ワインのタンニンの強さは、使用するブドウ品種や醸造方法によって変わります。

タンニンが強いワイン(渋みが強め)

しっかりとした渋みがあり、熟成することで滑らかになります。

  • カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon):ボルドー系の赤ワインに多い。力強く長期熟成向き
  • シラー(Syrah / Shiraz):スパイシーな風味とタンニンの強さが特徴
  • ネッビオーロ(Nebbiolo):イタリア・バローロに使われる品種。高タンニンで長期熟成向き
  • テンプラニーリョ(Tempranillo):スペイン・リオハ地方で使われる品種。熟成でまろやかに

タンニンが穏やかなワイン(飲みやすい)

渋みが控えめで、フルーティーな味わいが楽しめます。

  • ピノ・ノワール(Pinot Noir):繊細で果実味があり、タンニンが控えめ
  • ガメイ(Gamay):ボジョレー・ヌーヴォーに使われる。軽やかでフルーティー
  • グルナッシュ(Grenache):まろやかで果実味豊か
  • メルロー(Merlot):まろやかで柔らかい口当たり。初心者におすすめ

タンニンが苦手な人におすすめのワインの選び方

「ワインの渋みが苦手…」という方は、次のポイントを意識すると飲みやすいワインに出会えます。

① ブドウ品種で選ぶ

前述の通り、ピノ・ノワールやメルローなど、タンニンが少なめの品種を選ぶと口当たりが優しくなります。

② 若いワインより熟成したワインを選ぶ

タンニンは熟成によって柔らかくなるため、5年以上熟成したワインを選ぶと渋みが和らぎます。例えば、ボルドーのメルロー主体のワインは、熟成すると丸みを帯びて飲みやすくなります。

③ 樽熟成されているワインを選ぶ

オーク樽で熟成されたワインは、バニラやチョコレートのような香りが加わり、タンニンがなめらかになります。

④ 軽めのスタイルを選ぶ

ボジョレー・ヌーヴォーのように**マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬法)**を使ったワインは、フルーティーで渋みが少ないのでおすすめ。

タンニンが少なく飲みやすいおすすめワイン3選

タンニンが穏やかで、ワイン初心者でも飲みやすいワインを厳選しました!オンラインショップでも購入できるものを紹介します。


1. ピノ・ノワール(フルーティーで滑らか)

おすすめ銘柄:クラウディ・ベイ ピノ・ノワール(Cloudy Bay Pinot Noir)

  • 産地:ニュージーランド・マールボロ
  • 特徴:赤い果実のアロマが広がり、タンニンが滑らかでエレガント。軽やかな酸味と果実味が心地よい。
  • おすすめ理由:ブルゴーニュのピノ・ノワールよりフルーティーで、飲みやすい。
  • 価格帯:5,000円前後
  • 購入はこちら

2. メルロー主体のボルドー(まろやかで優しい味わい)

おすすめ銘柄:シャトー・ラ・グラーヴ・ア・ポムロール(Château La Grave à Pomerol)

  • 産地:フランス・ボルドー(ポムロール)
  • 特徴:メルロー主体で、ブラックチェリーやプラムのような果実味が豊か。タンニンは丸く、滑らかな口当たり。
  • おすすめ理由:ポムロールはメルロー比率が高いため、柔らかく飲みやすい。初心者でも楽しめる。
  • 価格帯:7,000円前後
  • 購入はこちら

3. ボジョレー・ヌーヴォー(軽やかでフルーティー)

おすすめ銘柄:ジョルジュ・デュブッフ ボジョレー・ヌーヴォー(Georges Duboeuf Beaujolais Nouveau)

  • 産地:フランス・ボジョレー
  • 特徴:フレッシュなラズベリーやイチゴの香りが特徴。タンニンがほぼなく、軽快な飲み口。
  • おすすめ理由:マセラシオン・カルボニック製法によって渋みが抑えられ、ジュースのように飲みやすい。
  • 価格帯:3,000円前後
  • 購入はこちら

まとめ

軽やかでフルーティーな赤ワインが飲みやすい!
ピノ・ノワール(クラウディー・ベイ) → エレガントで滑らか
メルロー(シャトー・ラ・グラーヴ・ア・ポムロール) → まろやかで優しい味わい
ボジョレー・ヌーヴォー(ジョルジュ・デュブッフ) → 軽快でフレッシュ

これらのワインはオンラインショップや酒屋でも手に入りやすいので、ぜひ試してみてください!

ワインを選ぶときに「タンニンが強いか、弱いか」を意識することで、より自分に合ったワインが見つけられます。ぜひ、自分好みのワインを探してみてくださいね!

タイトルとURLをコピーしました