ワイン歴15年、週末はホームパーティーでワイン会を開くTAKUMAです。
ある日、同僚が「レストランでワインを頼むのって緊張するんですよね…」と漏らしたのを聞いて、ハッとしました。僕たちが当たり前にしている振る舞いも、ワイン初心者からすれば“謎の儀式”に見えるかもしれないなと。
ということで今回は、「ワインをスマートに楽しむための基本マナー」を一気に解説します。
この記事を読めば、ちょっとフォーマルな場でも、気後れせずにワインを楽しめるようになりますよ。
ワインの「エチケット」とは?
まず、「ワインのエチケット」と聞いて、どちらを思い浮かべますか?
- ボトルのラベル(エチケットとも呼ばれます)
- ワインを飲む際のマナー(エチケット=礼儀)
この記事では後者、つまりワインを飲むときの振る舞いやマナーについて解説します。
でも実は、ラベルの読み方も場のマナーに通じるので、あわせて覚えておくとスマートです。
1. ワインの基本マナー【ホーム編】
グラスの持ち方
ワイングラスは、脚(ステム)を持つのが基本。
ボウル部分(丸いところ)を持つと、手の温度でワインが温まり、香りも変わってしまいます。
特に白ワインやシャンパーニュは温度が命なので、要注意。
注ぎ方と注がれ方
自宅でワイン会をする際は、注ぎ方にも気をつけたいところ。
- ボトルのラベルを上に向けて注ぐ
- 注ぎ口をワイングラスの内側に近づけすぎない
- 最後に軽く回して液だれを防ぐ
注がれるときは、グラスを持ち上げず、テーブルに置いたままに。
自分で注ぐ場合も、7分目くらいを目安にすると、美しく見えます。
「乾杯」で気をつけたいこと
ワイングラス同士を強く合わせると、割れてしまうことも。
乾杯のときは、目を見てグラスを軽く掲げるだけでもOKです。
2. ワインの基本マナー【レストラン編】
ソムリエがいるお店での流れ
高級レストランでワインを頼むと、以下のような流れになります:
- ソムリエがワインリストを渡してくれる
- 注文後、ボトルをテーブルで見せてくれる(銘柄とヴィンテージの確認)
- サーブ前に試飲(テイスティング)を促される
- 問題なければ「結構です」「お願いします」と伝える
このテイスティング、味を評価するものではなく、状態確認が目的。
「思ったより軽いですね」などの感想はOKですが、「これ変えてもらえますか?」はNG(ただし劣化していたら別です)。

ワインを頼むときのコツ
ワインリストを見て戸惑ったら、予算と好みを伝えるのが一番スマートです。
例:「5000円くらいで、果実味がある赤をお願いしたいです」
ソムリエはプロ。恥ずかしがらずに相談すれば、的確な1本を提案してくれます。
3. ワイン会やギフトのマナー
ホームパーティーにワインを持参するとき
ホストに事前に「何か持って行きましょうか?」と聞くのがスマート。
持参する場合は、ワインをすぐ開けてもらう前提でない方が無難です。
ラベルの美しさで選ぶのも一つの手。話のきっかけにもなります。
おすすめワイン:
フィリップ・パカレ ボジョレー・ヴァン・ド・プリムール
自然派ワインの先駆者パカレの1本。軽やかでパーティー向き。
ワインをギフトで贈るとき
ギフトなら、万人受けするスタイルやデザインが良いでしょう。
- ラッピング対応してくれるショップを利用
- 自分で飲んで美味しかったワインを贈ると、より気持ちが伝わります
おすすめワイン:
ドンナフガータ ミレ・エウナ・ノッテ
ラベルが美しく、味わいもシチリアらしい官能的な赤。ギフトに最適です。
4. こんな時どうする?ワインのQ&A
Q:ワインの香りがわからない時は?
A:「ベリーっぽい気がする」といったレベルでOK。正解はありません。人と比べる必要はないですよ。
Q:赤ワインの歯の着色が気になる!
A:色素の濃い赤を飲んだ後は、軽く口をゆすいだり、チーズをかじったりすると◎。
Q:飲みきれなかったワイン、どうする?
A:空気に触れることで酸化します。冷蔵庫で保存し、2〜3日以内を目安に。専用のバキュームストッパーがあると便利です。
おすすめ:バキュバン ワインセーバー
5. 海外でのワインマナー事情もチラリ
フランスでは、ワインを水で割るのはNG行為。
一方イタリアでは、テーブルワインを気軽に飲み、残ったら翌日に料理に使う…なんて自由なスタイルも。
つまり、文化や場面によってマナーも変わるということ。大切なのは、場と人への“敬意”を持って楽しむことです。
おわりに:ワインはもっと自由でいい
ワインのマナーは「こうしなきゃ」ではなく、「みんなが気持ちよく楽しむための工夫」だと僕は思っています。
グラスをきれいに持つ、注ぎ方に気を配る、周囲の会話に耳を傾ける…。
そんな些細なことの積み重ねが、ワインのある時間をより豊かにしてくれます。
あなたもぜひ、マナーを味方にして、もっと自分らしくワインを楽しんでくださいね。