イタリアは世界有数のワイン生産国であり、多種多様な地ぶどうが栽培されています。500以上のぶどうが生産されていると言われますが、ここでは、約50種類の地ぶどうについて紹介します。図鑑形式にしてますので、ぜひブックマークしておいてください。
A
アリアニコ (Aglianico)
南イタリア、特にカンパーニャ州とバジリカータ州で栽培される。フルボディで熟成が可能な赤ワインを生み出す。
アルバーナ (Albana)
エミリア・ロマーニャ州で栽培される白ぶどう。ドライからスイートまで多様なスタイルのワインに使われる。
アルナイス (Arneis)
ピエモンテ州で栽培される白ぶどう。フローラルなアロマとフルーティな味わいが特徴。
アレアティコ (Aleatico)
トスカーナ州で栽培される甘口赤ワイン用のぶどう。バラやベリーの香りが豊か。
アンソニカ(Ansonica/Inzolia)
シチリア州とトスカーナ州で見られる白ぶどう。爽やかな酸味とフルーティな風味が特徴。
B
バルベーラ (Barbera)
ピエモンテ州の代表的な赤ぶどう。酸味が高く、チェリーやプラムの風味が特徴。熟度高くなりやすい
ボンビーノ・ビアンコ (Bombino Bianco)
プーリア州で広く栽培される白ぶどう。ライトでフルーティなワインを生む。
ボバレ (Bovale)
サルデーニャ州の赤ぶどう。深みのある色、スパイシーでフルボディのワインを生む。
C
カンノナウ (Cannonau)
サルデーニャ州の主要赤ぶどう。グルナッシュと同じ品種で、スパイシーでフルボディのワインを生む。
カナイオーロ・ネーロ (Canaiolo Nero)
サンジョヴェーゼへのブレンドに使われるトスカーナの黒ぶどう。
カラブレーゼ(Calabrese)
ネロ・ダーヴォラのシノニム。
コルテーゼ (Cortese)
ピエモンテ州で栽培される白ぶどう。ガヴィの主要品種で、フレッシュでシトラスの風味がある。
コルヴィーナ (Corvina)
ヴェネト州の黒ブドウ。アマローネに使われる。青くミントのような香りが出やすい。
チェザネーゼ (Cesanese)
ラツィオ州で栽培される赤ぶどう。フルーティで柔らかな味わいが特徴。
チリエジョーロ(Ciliegiolo)
トスカーナ州で栽培される赤ぶどう。チェリーの風味があり、ライトでフルーティなワインを生む。
D
ドルチェット (Dolcetto)
ピエモンテ州の赤ぶどう。名前とは違いしっかりとした味わいのワインを生む。
E
エルバルーチェ (Erbaluce)
ピエモンテ州で栽培される白ぶどう。フレッシュでミネラル感のあるワインを生む。
F
ファランギーナ (Falanghina)
カンパーニャ州の白ぶどう。最古の品種の一つ。フレッシュでシトラスの風味があるワインを生む。
フィアーノ(Fiano)
カンパーニア州の代表的な白ブドウ品種。ハチミツのようなアロマがあり、熟成のポテンシャルもある。
フリウラーノ (Friulano)
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の白ぶどう。フレッシュでアーモンドのような風味があるワインを生む。
フラッパート (FRAPATO)
シチリア州の赤ぶどう。エレガント。
G
ガルガネガ (Garganega)
ヴェネト州の白ぶどう。ソアーヴェの主要品種で、フローラルなアロマとフルーティな風味が特徴。
ガリオッポ(Gaglioppo)
主にカラブリア州栽培。赤ワイン「チロ」に使われる。タンニン豊かなワインが作られる。
グレケット (Grechetto)
ウンブリア州の白ぶどう。フレッシュでフルーティなワインを生む。
グレカニコ (Grecanico)
シチリア州の白ぶどう。フレッシュでフローラルなワインを生む。
グレーコ (Greco)
カンパーニャ州の白ぶどう。フレッシュでミネラル感のあるワインを生む。
L
ランブルスコ (Lambrusco)
エミリア・ロマーニャ州の赤ぶどう。スパークリングワインに使われることが多く、フルーティで軽やかな味わい。
ラグレイン (Lagrein)
トレンティーノ・アルト・アディジェ州の赤ぶどう。フルボディでスパイシーなワインを生む。最近注目。
M
マルヴァジア (Malvasia)
白ぶどう。フローラルなアロマとフルーティな味わいが特徴なことが多い。イタリアにはマルヴァジアから始まるぶどうが多いが、血縁関係はない。
モンテプルチャーノ (Montepulciano)
アブルッツォ州の主要赤ぶどう。フルボディでフルーティなワインを生む。モンテプルチアーノ・ダブルッツォが有名。
モスカート (Moscato)
ピエモンテ州の白ぶどう。アスティスプマンテなどの甘口スパークリングワインにも使われる。
N
ネッビオーロ (Nebbiolo)
ピエモンテ州の赤ぶどう。バローロやバルバレスコなどの高級ワインに使われる。
ネグロアマーロ(Negro Amaro)
プーリア州の代表的黒ブドウ。濃くてタンニンもある。
ネロ・ダヴォラ (Nero d’Avola)
シチリア州の主要赤ぶどう。フルボディでスパイシーなワインを生む。
ネレッロ・マスカレーゼ(Nerello Mascalese)
シチリアのエトナで要注目の黒ブドウ。淡い色でエレガントなワインが作られる。
P
ピエディロッソ (Piedirosso)
カンパーニャ州の赤ぶどう。淡い色でフルーティでミディアムボディのワインを生む。
プリミティーヴォ (Primitivo)
プーリア州の主要赤ぶどう。ジンファンデルと同じ品種で、フルボディでフルーティなワインを生む。
R
ルケ (Ruche)
ピエモンテ州の赤ぶどう。フローラルなアロマとフルーティな味わいが特徴。
レフォスコ (Refosco)
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の赤ぶどう。スパイシーでフルボディのワインを生む。
リボッラ・ジャッラ (Ribolla Gialla)
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の白ぶどう。フレッシュでシトラスの風味が特徴。オレンジワインでも有名。
S
サンジョヴェーゼ (Sangiovese)
トスカーナ州の代表的な赤ぶどう。キャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノなどの主要品種。イタリアといえばサンジョヴェーゼ。
T
タイ(Tai)
ヴェネトやフリウリで作られる白ブドウ。ミネラルでフローラル。
トレッビアーノ (Trebbiano)
全国各地で栽培される白ぶどう。フレッシュでフルーティなワインを生む。
ティモラッソ (Timorasso)
ピエモンテ州の白ぶどう。ハーブの複雑な風味を持つワインを生む。豊かな酸。
トゥルビアーナ (Turbiana)
ロンバルディア州とヴェネト州で栽培される白ぶどう。トレッビアーノ・ディ・ルガーナともいう。フレッシュでフルーティなワインを生む。
V
ヴェルディッキオ (Verdicchio)
マルケ州の白ぶどう。フレッシュでミネラル感のあるワインを生む。
ヴェルメンティーノ (Vermentino)
サルデーニャ州とトスカーナ州で栽培される白ぶどう。フレッシュでミネラル感のあるワインを生む。果実のボリュームもある。
ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ(VERNACCIA DI SAN GIMIGNANO)
トスカーナで主に栽培される白ブドウ。レモンやシトラスなどフレッシュなワインを生む。
ジビッボ(Zibibbo)
シチリア州の白ぶどう。レチョートなどの甘口ワインにも用いられる。
パッセリーナ (Passerina)
マルケ州の白ぶどう。フレッシュでシトラスの風味が特徴。
まとめ
イタリアの地ぶどうは地域ごとに異なる風土や気候に適応し、それぞれ独自の特徴を持っています。各地のワイン生産者たちがこれらのぶどうを使って多彩なワインを作り上げ、その豊かさを楽しむことができます。ぜひ、イタリア各地のワインを味わい、その個性豊かな風味を堪能してください。